世界で最も危険な海水浴場

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セント・メリーズ・ベイ(英国

St. Mary's Bay tidal flats
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海洋保護に重点を置く活動団体「Surfers Against Sewage(汚水に反対するサーファーズ)」は、英国沿岸の汚染水に関する意識向上に尽力してきた。彼らは毎年、水質に関する報告書を発表しており、多くの地域で汚染やバクテリアのレベルが高く、遊泳に危険であるとの警告が出されている。そのようなスポットのひとつが、イングランドの南海岸に位置し、象徴的なドーバーのホワイトクリフからほど近いセント・メリーズ・ベイである。風光明媚な場所にあるにもかかわらず、ここの水はしばしば汚染され、海水浴客に健康被害をもたらしている。

セント・メリーズ・ベイは、下水管が直接海域に投棄されているわけではないが、ビーチの水質には懸念が残る。干潮時には深い砂の干潟が現れるが、この海岸には腸内細菌が多く生息しており、遊泳には危険が伴う。英国の環境庁は、2022年と2023年の両方でセント・メリーズの水質を悪いと評価し、現在も問題が続いていることを示している。それ以前の2年間も、このビーチの水質は「十分」であり、海水浴客にとって心強いものではなかった。その自然の美しさにもかかわらず、ここの水は重大な健康リスクをもたらす。

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