レユニオン、インド洋
インド洋に浮かぶこの島は、自然愛好家にとってまさにパラダイスだ。緑豊かな山々と、火山の地層やそびえ立つ崖によって刻まれた息をのむような景観は、島の約40％がユネスコの世界遺産に指定されているほどだ。ドラマチックな渓谷、山頂、高原、熱帯雨林に加え、静かで透明な海など、その景観は壮観の一言に尽きる。島には何百もの微気候があり、陸上と周辺海域に多様な生態系を形成している。こうした環境が豊かな動植物を育み、アウトドア派の冒険家や野生動物愛好家にとって夢のような場所となっている。
レユニオン島周辺海域にはサメを含むさまざまな海洋生物が生息しており、なかには遊泳者に深刻な脅威を与えるものもいる。フロリダ博物館の「インターナショナル・シャーク・アタック・ファイル」によると、2012年から2021年の間に、レユニオン島では19件のサメによる襲撃があり、うち8件が死亡事故となっている。一方、ハワイでは同期間にサメによる死亡事故が3件発生している。危険性が高いため、地元住民と観光客を守るため、島のいくつかの地域では遊泳が禁止されている。危険にもかかわらず、サーファーやダイバーは、その自然の美しさと水中の魅力に惹かれて、今でもこの島に頻繁に訪れている。