長いトンネル
トンネルの底に到着したフリントは、100メートルほど続く長い通路を見た。リンジーはトランシーバーで連絡を取りながら、地上から彼と歩調を合わせた。厚さ1メートルほどの砂の層が2人を隔てているにもかかわらず、彼女は地上の安心感を感じていた。彼女の澄んだ心配そうな声が彼に届いた。”何が見える、ダーリン?”
やがてトンネルは家から離れ、裏庭へと続いていた。フリントの足元には直通の道が広がっていたが、遠くにかすかな光が見えた。外への出口なのか、それとも何年も灯り続けている古代のランプなのか。