空港のセキュリティで荷物をゴミ箱に捨てるよう頼まれた困窮した男性、しかしある女性は黙って見ていなかった

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17.突破口

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日が経つにつれ、イヴリーゼの投稿は支持を集め続けたが、それは彼女のゴールに近づくどころか、フラストレーションを募らせるだけだった。バイラルになったとはいえ、スノードームの持ち主と結ばれるには程遠い気がしたのだ。イヴリーゼは、バイラルになったからといって自動的に再会につながるわけではないことを理解していたが、希望を持ち続けた。しかし、彼女は希望を持ち続けた。万事休すかと思ったそのとき、彼女のストーリーを見た一見不特定多数の人からメッセージが届いた。安堵の波が彼女を襲い、宝物のような記念品を正当な持ち主と再会させるという決意が再燃し、彼女は新たな目的意識を感じた。

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