13.既成概念にとらわれない
イヴェリーズとリコは、空港での男性の苦悩に深く心を動かされ、スノードームを持ち主に再会させることを決意した。その光景は彼らに強い印象を残したが、出発点を見つけるのは難しいようだった。彼らが頼りにしていたのは、祖父母からケイティという人への愛が刻まれた特注のスノードームが、2月のある朝、セントピート・クリアウォーター空港を旅行中の男性の手元にあったということだけだった。この限られた情報の中で、イヴリーズとリコは、ケイティやその家族の居場所を突き止めるには、創意工夫を凝らして捜索する必要があるとわかっていた。